

2021 年 07 月 10 日
研修レポート~自閉症の学習スタイル~
6月19日(土)にTEACCHプログラム研究会岡山支部が主催するオンライン研修を受講しました。
テーマは『自閉症の学習スタイル』について、
講師は小田桐早苗氏(川崎医療福祉大学 医療福祉学科)です。
自閉症って何?自閉症の人ってどんな人たち?
自閉症の専門の方々は、
「ユニークな人」
「違う“文化”を持っている」といった表現をします。
なぜそのような表現をされるかというと、
自閉症の人たちは脳の働きの違いにより、
捉え方や思考が違っているため行動が特異的になる傾向があるからです。
捉え方や思考が違うということは、
通常の学習の仕方で教えられたことを正しく理解することは難しいかもしれません。
そのため、自閉症の方に合った「学習スタイル」が必要となってくるのです。
本研修では自閉症の人の特性や、
その特性に合わせた学習スタイルについて学ぶことができました。
自閉症の方の“文化”を理解し“文化”に近づいていくこと、
すなわち、
自閉症の方の苦手なことを直すのではなく、
困難さをサポートし強みを活かしていくことが
自閉症の支援では重要となってきます。
本研修のまとめでは、
「自閉症の人がその人らしく社会の中で個人として尊重されて生きていくこと、
自己効力感という概念を大切にしている。
自閉症の人が自己効力感をもって生きていけるようにする。
支援を考えるときは自閉症の理解からがスタートである。」
と締めくくられていました。
本研修は自閉症についての理解を深められた貴重な時間でした。
日々の支援の中でも、「学習スタイル」に合わせた支援を考えていきたいと思います。